KNOW HOW ノウハウ

みかんにまつわる様々な情報や知識を、
みなさまにご紹介していきます。

みかんの家系図

愛媛県は温州みかんに中晩柑類(ポンカンや不知火など)を加えた、柑橘類の収穫量・品目量ともに、全国一の柑橘王国です。

交配種の誕生までには10年以上の年月を要すると言われていますが、近年ではみかんとオレンジの交雑種であるタンゴール類の代表的品種の「清見」から、数多くの交配種が誕生しています。
その中でも、「紅まどんな(愛媛果試28号)」や、「甘平」などは愛媛県で誕生したオリジナルの新品種で、県内でのみ生産されている稀少な柑橘です。

それぞれの柑橘の「家系」をたどっていくことで、柑橘のかたちや色、味、香り、食感などの特徴が受け継がれていることがなんとなく見えてくるかと思います。
皆さんの知っている品種を、ぜひ見つけてみてください。

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みかんの観察

みかんは、私たちが普段みかんの皮と呼んでいるだいだいいろの色のところを「フラベド」、その内側の白い海綿のような部分を「アルベド」、さらに内側にみかんの房がならんでつまっています。ひとつひとつの「房」は、じょうのう(袋)と砂じょう(袋の中身)でできています。「じょうのう」は花の子房が成長したものです。じょうのうの中にある、水分の多いつぶつぶしたところが「砂じょう」です。じょうのうの表面には、網の目のような白いすじの「維管束」があります。維管束は、葉や土から吸収した栄養分や水分をみかんに補給するはたらきをします。

ーおいしいみかんの見分け方ー
みかんは、はじめ縦方向に細長く大きくなり、甘みが増してくる夏から秋にかけて横に成長して、熟すころには扁平な形になります。

[外見]
扁平な形でだいだい色がこく、枝から伸びて果実をつけている部分である果梗が細いみかんがおいしいと言われています。腰高で果梗が太い果皮があついみかんは酸味が強い傾向にあります。
[中身]
果皮がうすくてやわらかく、じょうのうがたくさんある10ふくろ以上がおいしいようです。

ぜひ皆さんもいろんな品種のみかんを観察してみてください。新たな発見があるかもしれません。

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中晩柑とは…?

温州みかんの時期とバトンタッチするように、年明けから5月にかけて登場する柑橘類の総称を「中晩柑(ちゅうばんかん)」といいます。
見た目も時期も由来も様々で、その種類は数えきれないほど…。
従来からある品種として、甘夏や伊予柑、八朔などが有名ですが、最近では消費者のニーズに合わせて「清見」「せとか」「不知火」をはじめ、バラエティー豊かなたくさんの品種が開発され続けています。
年間1000個以上の種から新品種育成の研究がなされる愛媛県は中晩柑の収穫量日本一であり、まさに「柑橘王国」の名にふさわしい場所なのです。

愛媛県産の「甘平」や「紅まどんな」など、オリジナル名を冠した品種も多く、その産地ならではのブランド品種は贈答用としても人気を馳せています。

旬が移ろう春先のスーパーや八百屋さんでは、見たことのない品種に出会うこともきっとあるはず…。個性豊かな顔ぶれの中晩柑から、ぜひお気に入りの柑橘を見つけてみてください。

旬のみかんカレンダー_シンプルver

温州みかんのいろいろ

私たちにとって一番なじみのある「温州みかん」
ひとまとめにされてしまうことの多い温州ですが、実は100種類以上も存在するのです。
収穫される時期によって分類するため早いものから極早生、早生、中生、晩生(普通)という4つの呼び名がつきました。
それぞれの特徴を知り、今年の冬はぜひ自分好みの温州を求めてスーパーへ足を運んでみてはいかがでしょうか。

温州みかんのこと_know-how_01

[極早生-ごくわせ-] 9月~10月
ところどころ黄色く、全体的に緑がかった見た目が特徴の極早生。
普通のみかんを早く収穫したものだと勘違いされてしまうこともあるのですが、この青みがかった初秋が旬の品種です。
あっさりとした爽やかな甘味としっかりとした酸味がみかんシーズンの訪れを知らせてくれます。
品種:日南1号、上野早生など

[早生-わせ-] 11月~12月前半
全体的に黄み~橙色を帯びた丸っこいフォルムの早生みかん。
もっとも生産量が多く、一般的な「みかん」といえばこの早生温州がスタンダード。
甘味と酸味のバランスが良い上に、じょうのう膜(みかんの内皮)が薄く、食べやすいのが特徴です。
品種:宮川早生、興津早生など

[中生-なかて-] 12月
橙色の「これぞみかん!」といった色合いで、見た目は早生温州にも似ています。
皮はむきやすく食べやすいが、早生に比べて少しじょうのう膜が厚いのが特徴。
その分ぎゅっと詰まった濃い甘味で、お歳暮としても人気のみかんです。
品種:南柑20号、石地温州など

[晩生・普通] 12月末~3月
収穫されてから約1か月蔵などで貯蔵することで、余分な水分を抜き、酸味を和らげてから出荷するというのが晩生(普通)ならではの特徴。
皮・じょうのう膜が厚いが、その分コクのある甘味を蓄えており、腐りにくいため長期保存に向いています。
品種:青島温州、大津4号など