COLUMN コラム

02.宇和島市吉田町奥南 奥谷篤巳さん(2)

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—みかん栽培から広がる取り組みについて教えてください。

2012年から始まった「SOTO」というプロジェクトがあり、もっと身近にみかんを知ってほしいという想いから、みかん摘みやみかんのお花見という企画を始め、一般の方にも畑に足を運んでいただく機会を作ってきました。3年ほど前から奥南地区の有志で「奥南のコト」という緩やかなチームを作って、地域の魅力をフェイスブックを中心に発信しています。

-普段生活をしている中で、みかんの畑に行くことはないので、とても興味深いイベントだと思います。

みんな、みかんというと果実のイメージが強いと思いますが、みかんの花が咲く時期は山全体が良い香りに包まれて、白い花が美しいんです。それを見ていただきたいという気持ちと、地域のお母さんの作るお料理やみかんジュースなど地域を堪能してもらいたいと思っています。この花から実ができて口に運ばれるようになるんだ、という成長過程も知ってもらいたいです。また、2014年の9月から「凪ハウス」というゲストハウスを構えるようになったので、それも「奥南においでよ」と言えるきっかけになりました。もともと空家だったところを自分たちで掃除して、隅々を修理しながら飲み会やイベントができるスペースとして活用しています。昨年は縁あって、県外からインターンを受け入れたりもしました。

—奥谷さんがここまで「みかんを広めたい、地域を知ってもらいたい」と活動する原動力はどこにあるのでしょう。

奥南地区では、4〜5年前に比べると若い就農者は少し増えましたがそれでも2~30代で15人ぐらい。60代が中心ですから、もう10年もすると跡継ぎも少ないし、かなり危ない。急に就農は難しいかもしれないけど、手伝い手をつなげたり、さらにそこからこの場所を気に入ってくれる人がいれば。

—奥谷さんと10”TEN”との関わりはどういったものですか。また、10”TEN”の事業を通じてやってみたいことはありますか。

「みかんの木サポーター」のお話をいただいて、みかんの木々に対して年単位で契約をしていただく制度への参画と、ジュースなど加工用の柑橘の提供をしています。みかんの魅力を伝えたい、という想いは同じですね。僕のつながりにはないつながりが10”TEN”にはあるでしょうから、そこからどんどん広めてもらいたいです。僕自身としては、自然の循環やペースを崩さずに小さな活動を重ねていけたらと思っています。

取材・文 清水淳子(ジャンボ編集室)